2012年7月26日木曜日

「東山動植物園ナビ」の物語

学校として開発するアプリ「お散歩ペット(仮称)」の開発を進める準備をしてて思い出したことがあるので、書こうとおもいます。

(聞くも涙語るも涙・・・嘘、今回ちょっと長いかもです、すいません)

富士通オープンカレッジのページで動物園アプリとして紹介されているアプリなんですが、正式には、

「東山動植物園ナビ」


といいます。
実はこれ、すでにGoogle Playでは公開停止している幻のアプリなのです。(私のところにはありますよ)


今まで何度か、ツンダロイド先生が私の恩師だと書いたことがあると思いますが、私は、ここ「富士通オープンカレッジ名古屋駅前校」で、働く以前は、基金訓練という国の就職支援の「アンドロイドアプリ開発科」という授業の生徒でした。

その時の先生が、ツンダロイド先生です。


私は、もともとシステムエンジニアなので、自分で勉強しようと思えば可能ではあったのですが、自宅ではなかなか集中しづらいということもあってタイミング的にも良かったので受講したのです。

教室が始まってから最初の頃にツンダロイド先生が、言いました。

東山動物園のアプリをみんなで作りたい!

最初は、Java言語の授業から入ったのですが、私はJavaの経験があったので、すぐに飽きて 早くAndroidのアプリを作ってみたかったので授業を聞いているふりをしながらどんどん先に進めていきました。

いろいろな経験の方がいらっしゃったのですが開発の経験はない方がほとんどでしたので、どうも東山動物園のアプリを作るところまでは辿り着けそうにないなと思ったんです。
なので、2つほど練習アプリを作ってみた時点で、ツンダロイド先生に東山のアプリ勝手に作っていいですか?と聞いてみました。そしたら

え?作ってくれるんですか?

と、授業の進行無視してる不良生徒に寛大な扱いの先生です。(感謝)

授業の期間は5ヶ月あったのですが、その中で約1ヶ月かけてアプリが完成しました。
いろいろと付けたい機能はたくさんあったのですが、1ヶ月と納期を自分の中で納期を決めたので泣く泣く削った機能もたくさんあります。

作ったはいいのですが、やはり勉強も兼ねてマーケットに公開してみたくなります。
東山動植物園のウェブサイトを確認したところある程度自由にコンテンツは使用してもいいようなことが書いてはあるのですが、アプリに関しては当然ながら書いてありません。

その当時は、iPhoneの公式アプリはあったのですが、Androidはありませんでした。

そこで思い切って、分かりやすいようにアプリの画面も何枚か添付して、東山動植物園にメールを書いてみました。

ダメ元で・・・

メールしてダメと言われたら公開するわけにもいかなくなってしまうので、問い合わせずに公開してしまうというのも手ですが、それならそれでいいやって感じでした。
(もともと練習アプリですし)

しばらくすると、きちんと担当者の方からお返事がいただけました。

要約すると、動物のイラストに関しては、デザイナーに著作権があるのでダメです。
それ以外は、紹介してくれるということなので問題無いですと
あとは、今後再生プランというのがあるので、情報の更新に関して配慮が欲しいですとのことでした。

多分OKと言われるとは思ってましたが、

でもOKと言われてビックリ

結構柔軟ですね、良かった。

ということで、動物のイラストに関しては私は全然描けないのでウェブ上からフリーのものを探してきて、差し替えてマーケットに公開しました。

アプリを公開すると開発者のページで、ダウンロード数が分かります。
毎日どれくらい公開されるか楽しみにしていました。

それから、授業の方も終わり私はご縁があって、ここ「富士通オープンカレッジ名古屋駅前校」で働くことになったのですが、今年の1月になって東山動植物園の方から電話をいただきました。

まずは、便利なアプリを作って頂いてありがとうございますということから始まって、前田さんとしては、今後どのようにするお考えですか?と・・・

えーと、、、今インストラクターの仕事で大変なので何も手を付けられてません、すいませんと、そんな会話をしました。

どうも園内で、どういう扱いにするものか会議か何かされていたようです。
なんか大変なことをしてしまったのか、なんなのかよくわからないけど

とりあえず、ほっときました。
(いいのかそれで)

それからまたしばらくして、4月頃にお電話をいただきました。

前田さん、アプリの公開ありがとうございますと始まってダウンロード数はいかがですかと、、、で、大変心苦しいのですが、

公式アプリが出来たので公開を停止していただけませんか?

5月のゴールデンウィーク開け頃に掲載されますので、改めて連絡するのでその前に停止してくださいと、そういうお話でした。


まぁ、いずれそういう話にはなるだろうと思っていたのですが、やっぱりちょっと残念だったかな、、、とは思います。

マーケットの方で、もうしばらくすると公開を停止しますと案内を書きました。
1週間ほど後メールが届き、具体的な公開停止日を指定されましたので、公開を停止しました。

公開を停止してもインストールしたままの端末では、アプリは動きます。
今日の時点での様子を調べてみました。



公開停止後、数は下がってきていますが、まだ320台もインストールされてます。ダウンロードの合計数は、783です。 

電話を頂いた時、大したものでは無いですが何か送りますと言われててしばらくして、丁寧なお手紙とともにクリアファイルやボールペンを送っていただけました。



ありがとうございます。まだ使わずにとってあります。

アプリが作れるようになると個人でもこんなことが起きることがあります。

つい最近も「ぐんまのやぼう」というアプリが話題になりましたが、この方も個人開発者で、なんと 群馬県の観光特使に就任されたそうです。
そして、近く法人化するそうです。

私の場合は、中途半端な展開に終わりましたが、アプリが作れるようになると普通では起きないようなことも起こるかもしれないということです。 (すごくないですか?)

なので、学校として作るアプリ「お散歩ペット(仮称)」が、どういう展開になるのか、今から楽しみです。 (みんなも期待してね^^)


あ、そういえば、東山動植物園から送ってもらったもの

ツンダロイド先生におすそ分けするの忘れてた


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